家の外にある給湯器の配管に、保温剤などを取り付けている状態をよく見かける方もおられるでしょう。保温材は、給湯器の機能を保つために非常に重要な役割を果たしているのです。そのためにも、保温材は定期的に交換をする必要があります。今回は給湯器の配管に施す保温材の働きと交換時のことについて紹介します。
配管に保温材をつけている理由
給湯器の配管に巻かれている保温材にはきちんとした役割があります。まずはこの保温材の意味や働きについて紹介します。
配管の凍結や結露を防ぐ
真冬に気温が氷点下まで下がると、水道管が凍結・破裂が起こる恐れがあります。そうなると、給湯器が使用できなくなってしまいます。そのために、配管に保温材を巻いて凍結するのを防ぐのです。また、断熱作用が配管に働かなければ、結露を発生してしまいます。
直射日光による劣化を防ぐ
屋外のものは、毎日さまざまな気象現象にさらされています。その一つに日光があります。日光が毎日当たると、少しずつ劣化が進んでしまうのです。保温材を巻いておけば、劣化の進行を抑えられるでしょう。
風雨などの衝撃や力を受けるのを防ぐ
配管がそのままであれば、風雨にさらされたままとなります。それだけでなく、場合によっては台風などの強い風に煽られて、飛んできたものが当たるかもしれません。そうすれば機械がダメージを受けるでしょう。保温材を巻くだけでも、その力を直接配管が受けることはなくなりますので、給湯器を長く使えることにもつながってきます。
保温材の交換や取り付けの作業の方法
配管につけられていた保温材が古くなった場合や、新たに取り付けようとする際、どのような手順で作業を行えば良いのでしょうか。その手順について紹介します。
給湯器下半分の配管カバーを外す
給湯器の下半分の「配管カバー」を外すと、配管部分が見える形になるので、作業がやりやすくなります。
今まで取り付けていた保温材を外す
配管に取り付けられている古い保温材を外してしまいます。
新しい保温材を配管に取り付ける
新しい保温材を配管に取り付けます。取り付けやすいのは「保温チューブ」です。ワンタッチで取り付けられる上に、保温性が高いつくりをしています。ただ、保温チューブは太さが決まっているのに対して、巻くことになる配管は異なる種類の太さのものがあるので、複数種類の保温チューブを揃えておいた方が良いでしょう。また細い保温材の上に一回り大きなチューブをかぶせて二重にしておくと、十分な保温効果を望めますので、余裕があればやることをおすすめします。
また、この保温材の取り付けに関して徹底しなければならないことは、隙間なく保温材を巻かなければならないという点です。隙間を作ってしまっては、保温する力が発揮できません。とくに接合部の保温対策は丁寧にしっかり巻きましょう。ここは金属でできているので、ここが甘いと熱がそこから逃げたり、真冬に温度を大きく下げたりする元になってしまいます。保温材の間に隙間を作っていないかを確認します。弱い場所はテープで補強をしておきましょう。
給湯器の配管カバーをつける
保温材の取り付け作業が終われば、給湯器の配管カバーを取り付けましょう。これで作業は完了します。
保温座交換はDIYでできる?
給湯器の配管の保温材の交換方法は今述べたとおりですが、この作業をDIYで行うことも可能なのでしょうか。次にDIYで行うケースと業者に依頼をするケースで比較をしてみます。
DIYで行うメリット・デメリット
DIYで作業を行うメリットは最も安価で作業ができることでしょう。ホームセンターへ行くと、必要な道具や素材が販売されています。またさまざまな種類のものがありますので、適切なものを選べます。また、買い出しにすら行きたくないと思う人は、ネットショップでも扱っていますので、そこで注文をすることも可能です。
また、自分が作業をしたいというスケジュールに合わせて作業を行えるのもメリットといえるでしょう。逆にデメリットとしては、サイズをきちんと図っておかなければ、間違ったものを買ってしまう可能性がある点です。また、作業がどうしても専門知識がないため、取り付けが弱かったり、ムラがあったりする危険があるという点にも注意が必要です。
業者に依頼をするメリット・デメリット
一方、業者に依頼をする場合は、先ほどのDIYの場合の逆と考えればよいでしょう。依頼をするので費用がある程度かかるという点と、業者と話し合ってスケジュールを決めなければならない点がデメリットとなります。
ただ専門的な技術や経験が豊富な業者は、しっかりとした作業をしてもらえるので安心です。費用が高いのはあるかもしれませんが、作業が的確であれば給湯器はそれだけ長持ちしてくれるので、長い目で見れば中途半端な作業をするよりもお得だといえます。
また一度業者に依頼をすれば、その後気になる事があればアフターフォローをして貰えたり、別の仕事を依頼しやすくなったりするというメリットもあるでしょう。そのため給湯器の保温材交換の作業は、業者に依頼をする方がおすすめです。
まとめ
給湯器の配管の保温材の交換作業は、なかなか行うタイミングがつかみづらいところがあり、気がつけば保温材がかなり古くなっているかもしれません。早めに新しい保温材の交換をした方が良いでしょう。その際に業者に依頼をして交換作業をしてもらえば、丁寧な作業によってより長く給湯器を使い続けられることになるでしょう。
「ENIMOQ株式会社」は、給湯器の交換を行っている業者です。給湯器や保温材などについてのお悩みがございましたら、お気軽にお問い合わせください。誠意をもってお伺いいたします。