給湯器のリモコンが反応しなくなったり、液晶が表示されなくなったりしたらリモコンの故障かもしれません。交換をしたいけどどこに依頼したらよいのか分からない、という人もいるのではないでしょうか。給湯器のリモコンは、腕に自信があれば自分でも交換できます。本記事では、給湯器リモコンの不具合の例や自分で交換するメリット・デメリット、依頼できる業者の種類を解説します。
こんな症状は交換すべき？給湯器リモコンの不具合とは
給湯器のリモコンに不具合が生じるとリモコンの故障を疑いやすいものの、実はほかの不具合が発生することでリモコンが使えなくなることもあります。
ボタンを押しても反応しない
リモコンの電源が入らないときは、リモコンの故障か給湯器本体に不具合がある可能性があります。給湯器本体についている電装基板が故障すると、リモコンへの通信ができなくなり、電源が入りません。この場合はリモコンではなく、給湯器本体の交換が必要です。経年劣化によりリモコン内部の基盤が故障することで、ボタンが反応しなくなることもあります。この場合はリモコンを交換しましょう。
配線が故障している
電源がつかないもう一つの理由に、配線の断線・腐食があります。配線の不具合によりリモコンが操作できない場合は、リモコンや給湯器本体ではなく、配線の交換・修理が必要です。配線の交換・修理は個人ではできないため、専門業者に依頼しましょう。
液晶が表示されない
液晶パネルが故障すると何も表示されなくなる、または文字や数字が欠けるといった症状が出ます。液晶パネルだけが壊れている場合はほかの操作に問題はないものの、お湯の温度が分からないため火傷などの事故につながる可能性があり危険です。
また、給湯器のリモコンには「節電モード」や「省エネモード」といった機能が備わっていることがあります。それらの機能は一定時間リモコンを操作しないと、液晶画面が消える仕組みです。「節電モード」「省エネモード」により液晶が表示されない場合は、お湯を出したり再び操作をしたりすることで解消できます。
給湯器のリモコンは自分で交換も可能
リモコンだけなら、業者に依頼せずに自分で交換することが可能です。壁から出ている配線をつなぐ必要があるものの、特別な資格はいりません。自分で交換できれば、業者に依頼するよりも費用を抑えられます。その反面、知識や技術が一切ない状態では失敗するリスクもあり、結局業者に修理してもらうことにもなりかねません。ここでは自分でリモコンの交換を行うメリットとデメリットを解説します。
工具に使い慣れていれば比較的簡単
給湯器のリモコンを自分で交換するには、工具を用意する必要があります。
・ネジを外す、取り付けるためのドライバー
・配線を圧着させるカシメ
・水が入らないように隙間を埋めるコーキング材
・コーキング材をきれいにつけるためのマスキングテープ
これらの工具を使い慣れており、配線や取り付けを正しくできる知識があれば交換は可能です。とくにカシメやシーリングに抵抗がない人なら、リモコンを交換して正常に動作させることは比較的簡単にできます。
リモコンをメーカーよりもネットで買えば安く済むことも
給湯器のリモコンを自分で用意するなら、ネットで購入する方がお得です。メーカーでは定価で販売されていることが多く、なかなか安く手に入れることはできません。メジャーなネット通販サイトなどを利用すれば、定価よりも割引されていることが多く、通常よりも安く入手できます。
リモコンの故障じゃない場合がある
リモコンの故障だと思って新品と交換したのに電源が入らない・操作できないというときは、リモコンが原因ではないのかもしれません。先にも述べたように、リモコンが動かなくなるのは給湯機本体や配線の故障が原因であることも十分考えられます。専門業者に依頼すれば故障箇所をしっかりと特定できるものの、素人目では判断できないことがあります。どこが故障しているのか明確に判断ができないときは、むやみにリモコン交換を行わないようにしましょう。
思わぬトラブルが発生することも
給湯器のリモコンは同じメーカーであっても、型番を間違えると動作しません。また、配線を取り外したり繋いだりする際に、誤って壁のなかに配線を落としてしまう可能性もあります。そうなると最悪の場合、壁を壊さないと配線を取れません。自分でリモコンの交換を行うと思わぬトラブルが発生して、状況が悪化してしまうこともあります。作業に少しでも不安を感じる人は、必ず業者に交換を依頼しましょう。
給湯器のリモコン交換はどこに依頼すればいいの？
自分でリモコンの交換をするのが難しいなら、修理や交換をしてくれる業者に依頼しましょう。給湯器のリモコンを交換してくれる業者を3つ紹介します。
給湯器メーカー
取り付けられている給湯器のメーカーに連絡すれば、チェック・修理・交換をしてくれます。メーカーではリモコンの価格や工事費用が割高になる傾向にあるものの、給湯器の保証期間内なら無料での交換も可能です。まずはメーカーの保証期間を確認しましょう。
ガス会社
ガス会社にもリモコンの交換を依頼できます。ガスの明細などを見れば連絡先も簡単に分かり、どこに依頼したらよいか分からないときにも素早く連絡ができます。ガス会社は取り扱っている給湯器の種類が限られており、すべての給湯器やリモコンを交換できるわけではありません。特定のメーカーのリモコンだけを交換したくても、対応できない場合があります。
給湯器交換の専門業者
給湯器を取り扱う専門業者は、メーカーやガス会社に比べて費用を抑えられるのが特徴です。多くのメーカーを取り扱っており、リモコンの交換も素早く対応してくれます。信頼できる専門業者を知っていれば、急な不具合や故障のときにも安心して依頼できるでしょう。なかには悪質な業者や知識・技術が不十分な業者もあるため、依頼をする前にホームページの確認や口コミのチェックをおすすめします。
まとめ
毎日使うお風呂だからこそ、不具合が生じたらすぐに対応してくれる業者がいると安心です。リモコンは自分でも交換できるものの、プロの知識や技術にはかないません。リモコンの故障か分からない、交換する自信がないというときは、ぜひ信頼できる業者を探してください。
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